昨夜は就寝後、未明に足首辺りがむず痒く目が覚めた。何となく寝ぼけながらも犯人は分かっていた。

蚊やろうなと。

しばし、まどろんでる。

プーンという、あの独特な羽音が耳の周りにうろつき出す。ここで確信する。

蚊に刺され起こされたと。

一度、蚊で起きると何時であろうと必ず見つけ出して、やっつけないと気が済まないたち。だから眠い目を、擦りながら執念で、あの小さな黒い点を捜す。
大概、居場所は上半身回りの壁に止まっている事が多い。

栄養補給も、タップリでお腹が膨れ動きが鈍いから見つければ勝負は早い。


稀に超、敏捷な奴がいたり中々、黒い点を発見出来ない時もある。
そんな時は夜中で、あろうが未明で、あろうが、ひたすら部屋の中を音をたてないように見つけるまで摺り足で徘徊し続ける。

客観的に見ると、かなり変やろうなと思いながら。

やっと見つけると内心でガッツポーズをする。


今年も蚊と共に夏が近づいて来た。


そろそろ蚊取り線香を準備しよう。