いよいよ今年の後半が始まりました。
週始まりの月曜日。
こちら出雲地方は、まだ梅雨明けは、していませんが今日は好天でしたね。
相変わらず湿度が高く日中、お仕事は結構、汗をかき大変でした。
しかし、やたらと風が強い。家の前の田んぼでは稲が、かなり成長して青々として来ましたが強風に、煽られて海の白波の如く揺れ動いています。
見ていると何か気持ち良いですね。
だいたい出雲平野は強風が吹き荒れる事が多い。
中国大陸から日本海を経て切り立った山々から西風が吹き下ろしてくる事が多い。
広大な平野に住宅が点在しているから全く遮るものが無いのです。
平野部は田畑が多く、そこにポツポツと皆さんのお家が有ります。その様子は海に浮かぶ島々みたいな感じでしょうか。
今の夏時期よりも冬の空っ風は時に凄まじい勢いです。冗談抜きで立っていられない程です。
また急に雨雲が現れ突然の豪雨も多い地域です。
出雲とは字の如く雲が出る地域に納得します。
そんな土地柄で皆さんの家々の造りで良く共通しているのは瓦屋根と防風林です。
こちらの民家は、やはり強風や豪雨などの厳しい自然環境へ順応する為と思います。
まず瓦です。実は島根県の石見地方の特産品で石州瓦と呼ばれ結構、有名です。
明るく赤茶けた色合いでオレンジ色に輝き見た目も綺麗です。
次に防風林です。こちらの地域では築地松と呼ばれます。
詳しくはこちら↓をご覧下さい。
家の敷地、四方向をぐるりと囲い込み強風から大事な、お家を守るのです。
この築地松は見た目が面白くキッチリと四角く直角に揃えられています。
しかし、松も大きくなるのに長い年月を要します。
それに松食い虫に荒らされ枯れる事も多々あります。
何よりも昨今、維持を困難にしているのが枝打ち職人の高齢化と減少です。
だから立派に揃っている築地松は最近では少なくなっているのです。
これらは出雲平野の原風景でもあるので末長く残って欲しいものですね。