鹿

釣行には様々な場所に出掛ける。

今、釣りをするには良い環境にいるから近場ばかりである。

勿論、魚を釣るのが目的だが、それだけでも無い。やはり気分転換が大きい。

そこに魚が釣れたら幸運だったと思うようにしている。
今の釣りは近場ばかりだけど釣り毎に日常から離れた、ちょっとした小旅行の様に強く感じる。

遠くへ出掛け遠征する釣りも、あるけど。
綺麗な風景を見たり、水面を泳ぐ魚を見たり、また色々な動物や植物を見たりしながらの釣りは本当に癒やされる。
気持ちが本当に落ち着くのだ。

高尚な言い方をすると精神の浄化だろうか。


最近は地磯での釣行が多い。数え切れない程、ポイントは存在するが歩いて到達出来るポイントは限られる。

険しい山道を歩いて向かう様は、ほとんど山登りの如く厳しい。山道は自然の宝庫だから動植物達も多彩な顔ぶれである。
最近、道中に良く見かけるのは鹿だ。
この前は磯に降りて行く目の前、急勾配の曲がり角で、突然、左上の藪からガサガサと大きな音がした。 

何かと身構える前で悠然と鹿が3匹飛び出し悠々と目の前を通り過ぎた。

熊の被害も有り、鈴をぶら下げてたにもかかわらずである。

全く人を恐れていない。

釣行時に山道を歩くと付近の薮で音が常にするのは鹿だろろう。

しかし最近は人を恐れずに姿を見せる。

個体数が増えているのは間違いない。何故かは専門家でも無くわからない。

一つ思うのは過疎化が進んだ山村が過ごし易いのだろう。

 

増えすぎる傾向に地元のハンターも含め駆除に力を入れている。

取れると鹿肉として販売も力を入れている。

食べた機会はある。淡白で美味しかった。

 

 

 

 

 

鹿にとって人間は部外者である。

その事を常に忘れてならない。