釣りに使う、道具で大事なアイテムについて記そうと思う。
それは活け絞めに使う道具、ナイフである。
釣り上げた魚は持ち帰り捌いて食する。
子魚やフグ等の毒持ちの危険な魚以外は基本、持ち帰る。
せっかく釣り上げた、お魚は美味しく食べたいものである。
美味しく食べる為に絶対に欠かせないのが釣り上げた後の処理方法だ。
それは絞める作業の一つで血抜きと言われる。
釣り上げた魚から血を確実に抜く事で身に血が回るのを防ぐ。
生臭さも無くなるし鮮度も保てる。
その作業に欠かせないのがナイフである。これは巷に沢山、出回っているから探すのに本当に苦労した。釣り用に限定しても相当数ある。
条件として、まず1番は、やはり切れ味。2番は海の釣りが多いので錆びにくい事。
3番目は、値段。
この3つに重点を絞った。
勿論、釣具屋の専用コーナーにも沢山有るし目的も明白だから良いナイフが置いてある。でも複数の釣具屋を回っても何かピンとこない。あまりにも普通過ぎるからだ。
せっかく貴重な、お魚の命を頂くには物足りない感が否めないのだ。
色々と探してると、ふと目が止まったナイフが有った。まず最初の印象は不思議な形だなぁである。何と刃の部分に10円玉位の丸い穴が空いていたのだ。
- そのメーカーの名はSpyderco(スパイダルコ)。
このメーカーのナイフも用途に応じて実に多種多様の種類がある。
その全てに刃の峰側付近に穴が空いている。
調べて分かったのだが、その穴は通称、サムホールという。直訳で親指を入れる穴だ。何の事かなと調べ、折り畳み式なのだが使用時に畳みから出す際にサムホールに親指を添えて刃先を出す作りと分かった。つまり片手で刃先を出す事が可能な作りである。これは釣りで使用するには実に有り難い機能で一気に気に入った。
こんな感じ
⇩
あとは切れ味と錆びにくさだ。切れ味は研ぎが欠かせないし、さほど心配していなかった。
肝心の錆び対応である。
これは沢山の種類の中でパシフィックソルトH 1と、その名の通り、海で使用するタイプが、有ったのだ。
このナイフの刃は特殊材質で岐阜県はあの刃物で有名な関市製である。
刃にしっかりとSEKIと刻印されている。
購入し使いはじめて5年経過するが全く錆は無い。
使用頻度は年間10~50回といった位か。
その中で実際に魚を釣り上げて絞めたのは更に少ないけど。ただ、何時も釣行で海水を浴びたり水没したりだから常に海水まみれは当たり前だ。
今まで釣った魚は、このspyderco で絞めて美味しく食して来た。
あと使う際は、どうしても磯なら岩の上、波止ならコンクリートの上と刃を当てると切っ先が痛んでしまう。
その対策としてミニまな板を使うのが良い。小さいからライフジャケットのポケットに入る。
これはホームセンターで二百円位で買った。
そのまな板の上に魚の頭部を置き、えらの付け根を、まずは切る。
次に尾の付け根を切る。まな板が下に有るから刃こぼれの心配は無用。そして海に魚を投入する事、約5分。これで完全に血抜きは完了だ。
あとは持ち帰り捌いて、美味しく調理し有難く食するだけである。
大変、役立つ道具ですよ〜。