壱岐へ⑧(繋ぐの巻き)

 

① 2日目の夕食

今夜の夕食は宿の近くのイタリアンレストランで持ち寄りのBAR会食でした。5店舗の飲食店が各々、お料理を持ち寄り気に入った、お料理を購入し、店内で飲食するスタイルです。

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BARで夕食

② 楽しい会話 

この席でも見知らぬ方々が集まってました。たまたま釣りに来られていた30代位の男性と同席になりました。その方は何と北海道の倶知安から来ましたとの事です。

倶知安と言えばスノーパラダイスですね。昔々、ニセコスノーボードで2回遊びに行った事がありますよと話が盛り上がりました。その方は羊蹄山を眺めれる場所に居住されていると雪山が好きな人には堪らなく羨ましい環境ですね。スズキを釣りたくて北海道から遥々と足を運んだんですと話しました。北海道ではスズキは釣れないそうです。青森県では釣れると聞いた事があるので、そこが日本列島の生息域として北限なのでしょうか。

その方はフライフィッシングで鱒釣りがメインですとの事でした。釣果の写真を沢山、見せて頂きました。ビックリする程、鮮やかな色彩の虹鱒が写ってました。お話を伺うと、やはり天然でした。まるで北海道の大自然が生んだ宝石の様で感心しました。

そして翌日の釣りに備え、宿へ戻りました。

 

③  最終日の釣行

1箇所目

いよいよ最終日です。この日は帰り船便の都合上、午前中一杯が釣りに許された時間でした。

最終日の1箇所目として山を下る、あのポイントへ向かいます。そして海岸伝いに少し沖の磯まで干潮の瀬をザブザブと渡り到達します。絶好のポイントでヒラスズキが居れば数投で答えが出るはずです。向かい風と波が激しい中で約1時間粘りますが結果はノーバイトでした。潮が満ち出すと陸に戻れなくなってしまうので諦めて止む無く、この場所から撤退します。

2箇所目

最後の釣り場所として岬の先端を目指しました。ここで出なければ終わりです。

潮流とサラシは良い雰囲気です。到着してから約30分程、投げ続けました。時刻は11時頃です。

④ 待望の瞬間

キャストそしてヒット

沖目の絶好ポイントへミノーを遠投し着水させます。水になじませながら、ゆっくりと表層を流しました。そしてサラシへ入った瞬間に重いアタリにハンドルを巻く手が止まりました。迷わずにロッドを振り上げて思いっきり合わせました。諦めかけていた最後、遂に待望のヒットを確実にしました。重い感触と動き、そして首振りの幅から、スズキで、それなりの良いサイズと確信します。焦る心を冷静に保ちながらドラグを緩め、時間を掛けて勝負開始です。

ファイト

手前は浮根が点在する浅瀬なのでラインが引っ掛かると即、切れてサヨナラ終了です。

絶対に獲ってやるとラインを巻いたり出したりしながらファイトしザブザブと浅瀬に入り優位な立ち位置へ移動を繰り返します。時間にして約10分くらいでしょうか、何とか安全な場所まで誘導します。しかし、まだまだ安心できません。今までも目の前で散々ジャンプのエラ洗いで逃げられているからです。だから慎重に寄せました。澄んだ潮の浅瀬に観念した魚体が横たわりました。何とか近くの浮根にズリ上げる事に成功しました。

キャッチ

最後の最後に獲ることができました。釣り上げた時はスズキと共に磯に座り込んでしまいました。感無量とは、この事と本当に実感しましたよ。綺麗な良いスズキでした。

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感無量の壱岐、初スズキ

実測75cm、ボガグリップ目盛が約8ポンドを指してましたので4kgを切る重量でした。

記念に

 嬉しくて大川さんへ持ち帰る様に連絡しました。帰りの出航時間が迫ってきたので、ここで切り上げます。

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大川さんとスズキで記念撮影

分かってましたが、この魚はヒラスズキでは有りませんでした。

でも、釣れた事が本当に嬉しかった。

壱岐マルスズキは珍しいと大川さんに言われ壱岐のポテンシャルに改めてビックリします。

ヒラスズキは次回に持ち越そう。

そして再び壱岐へ必ず来ようとの思いを強くしました。


⑤ 帰途へ

大川さんを始め、みなとやの皆さんと名残惜しく宿を後にし帰途に着きます。

帰りは郷ノ浦港からの出船でした。朝から動き回ったせいか空腹に気付きます。

そこで壱岐に来たら必ず食べようと考えていた名物料理のウニ丼を食すことにします。

地元の名物料理

港へ向かう道中に地元の素朴な食堂がちょうど有りました。

そのお店は「はらほげ食堂」です。お店の横にウニ割り体験小屋が併設されています。

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素朴な店構えとウニ割り体験小屋

迷わずウニ丼定食を注文しました。独特のタレをかけて食すとウニが本当に甘くて美味かった。実に堪能しました。

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新鮮で美味すぎるウニ丼

郷ノ浦から乗船

お土産を買って港へ到着しました。

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郷ノ浦港の夕日とジェットフォイル

乗船し出航です。博多埠頭を経て福岡空港へ、そして伊丹空港へ向け飛び立ちました。

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帰途に就く

帰宅

自宅へ到着し旅は無事に終了しました。本当に有意義な釣行となりました。

 

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釣り道具を片付け

⑥ 最後に

初めて訪れた壱岐。出会った人々との色んな話、そして美しい自然と風景、通り抜けた潮風、目の前に広がる真っ白なサラシ。何より、力強い魚達。降り立った全ての出会いや風景に感謝。澱んだ精神が浄化され、くたびれた身体に力が、みなぎったなあ〜と本当に思える良い旅になりました。

次は春くらいに、壱岐へ行こうかな〜と早くも考えています。

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壱岐を思い出しながら・・・

 シリーズに分け長文に最後までお付き合い読んで下さった皆さま、有難うございました。

 

 終わり