春近し

季節の移ろいは人それぞれ何かで感じると思います。僕の場合は店舗で売られている魚で特に感じます。やはり釣りが趣味なので買出しに行く際も魚売り場へ真っ先に目がいってしまうのです。そんな、この時期の魚と言えばイカナゴですね。この魚は神戸に春の訪れ近しを知らせる魚の代表です。毎年、解禁になると水揚げされてスーパーや各、店舗の魚コーナーに生イカナゴが大量に直ぐ並びます。それらを各、家庭で甘辛く味付けジックリと煮るのです。味付けは家庭ごとで微妙に異なります。出来上がった料理は『イカナゴの釘煮』と呼ばれます。妻の生まれ育ちが六甲なので義母家では毎年、沢山作るのです。僕の好物の一つなんですよね。だから、有難い事に毎年この時期、頂戴しに行く訳です。去年は不漁で少なかったのですが今年は例年通りで安心しました。そして遠慮無く大量に頂きましたよ。何時も美味しいのですが毎年、微妙に変化するところが面白いところです。山陰の日本海側でも売られていますがハッキリと言わせてもらうと似て非なるモノですね。それは大ぶりで硬く色も黒くて濃く醤油辛いからです。やはり小ぶりで柔らかく飴色で、まろやかなのが本場の特徴でしょう。今年も早速、食しましたが本当に美味かった。この釘煮は、熱々の、ご飯にタップリかけて食べると絶品だし、おにぎりに入れて冷めても実に美味い。これだけで食しても、どうにも、お酒が、どんどんと進んでしまう万能で罪な奴なのである。

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そして、今日も美味しい旬の食材を入手した後にテクテクと何時もの夙川沿いを散歩してきました。今日は夕方3時半頃に自宅を出発し約1時間を南北へ往復するコースで夕飯前に日頃の運動不足解消の散歩でした。朝晩は、まだまだ肌寒いですが天気の良い日中は春の兆しを感じる今日この頃です。決まった散歩道を歩くと季節の移ろいを目で見て特に感じます。例えば冬は木々が幹と枝の茶一色で沈黙しています。でも今日は場所によっては梅も鮮やかに咲き、植栽も新芽の淡い緑が所々、見えました。桜の蕾も約1ヶ月前に比べ格段に膨らんでましたね。それと天気も良かったので道中の公園は真冬時より多くの方々で賑わっていました。皆さんの服装も真冬時より若干軽装でカラフルになっています。確実に真冬より視界には彩が豊かになった印象です。また何時もの淵に居る鯉達も真冬は底でジッとしてましたが今日は元気に泳ぎ回っていました。生き物達も活発になって来ました。季節は確実に廻ります。間も無く桜も開花するで事でしょう。

 

今日は、東日本大震災から7年。決して忘れる事は有りません。

犠牲になられた多くの方々に謹んで哀悼の意を表します。